制作の手引き
トラブル解消のための最終チェック

ここまで1から順に作成のお手伝いになるように説明してきました。しかし、今更こんな事を見る必要がない、というエキスパートな方。手引き通り作ったけど、本当に問題のないデータが作れたのだろうか?と不安な方。そんな方々に最終確認も含め、ここさえ押さえておけば印刷会社とのトラブル(不備なので修正費がかかります。その分日数も多くかかります。送り直して下さい。等)が避けられるというポイントをまとめました。


イラストレーター編

アウトプット(Illustrator出力解像度)

イラストレータで作成されたものは出力解像度に依存されます。画面上ではちゃんとした形に見えていても、この数値が極端に低いと文字等がガタガタになってしまいます。

800以上の数値にする事もできますが、見た目は変わらず無駄にデータを複雑化してしまうだけになります。800dpiという数値が印刷における最適な数値だと認識して下さい。

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サイズの間違え

印刷するには必ずトンボ(トリムマーク)が必要になります。また、そのトンボは正確な仕上りサイズに作られていなければ印刷会社では不備ありとされてしまいます。更に仕上り線(断裁位置)から内側3mm以上に文字等が広がっている、裁ちしろ(塗り足し)まで写真等伸ばしていない、というのも場合によって不備対象になってしまいます。 当社規定のテンプレート(トンボを作成してある台紙)を用意してあります。当社ホームページよりダウンロードできます。ご自由にお使いください。

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CMYK以外のカラーを使用

色は様々な概念がありますが、とにかくCMYKで出来ていないと印刷が出来ません。RGBデータ等をCMYKに置き換えて印刷すると著しく色調が変化します。イラストレータのファイルだけでなく、フォトショップでも同様です。1カ所だけでも不備扱いになってしまいます。

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アウトライン作成忘れ

文字を出力するには、使用したパソコンと同じフォントが相手側にないと文字化けといって、ガタガタになったり斜めになったりしてしまいます。印刷会社に入稿する場合は必ずアウトライン作成をして下さい。フォントの孤立点1つでも不備扱いになってしまいます。

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線の設定が細い

画面上では滑らかに表現される細い線、線幅がゼロ、塗り部分のみに色の設定がされている、または細い線に薄い色で設定してある。等は実際の印刷では点の集合で表現するため、かすれたり消えてしまったりしてしまう非常に危険なものです。細心の注意が必要です。

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フォトショップ編

画像の解像度が低い

画面上やインターネット上できれいに見える画像も、あくまで画面表示上の最適な解像度ということであり、印刷に最適な解像度ではありません。印刷に最適な350pixel/inchにしましょう。画像を拡大するとその分解像度も低くなり粗い画像になります。デジカメ等で解像度の低いデータはサイズを大きく取り込み、縮小して解像度を上げて下さい。

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